本と旅とサブカルと

本・旅・サブカルについての感想とかゆるく綴る

心を癒すには時間と自然が必要だ

コロナ期間中よりじっくり読んでいる本がある

 

「庭仕事の真髄」

庭仕事の真髄

丁度自分もコロナが流行っている時に新しい環境になって庭を整理したりしていた時だった。

管理している庭はちょっと日当たりが悪いので、日陰でも育つ植物やガーデニングの本のコーナーによく行っていた時で、やはり触れている物の”真髄”とやらを知りたくなるのである。

新書の部分も欠かさず見るのだが、こちら、少し高かったので一度購買を見送り、後日やっぱり内容が気になるので思い切って買いに行ったのであった。

 

 

研究者の方の本は普段論文漬けなのだろうが、訳の方の文もいいのか、とても読みやすい専門書のように感じた。

世界でも戦争はあって、日本でも痛ましい事件があったりするのだが、色んな人が土が持つ癒し効果や労ってくれる存在の植物を感じることが出来たら深い傷を持つ前に、未然に防げるのでは・・・と希望を持たせてくれる。

 

やっぱり戦争は傷ついた側も傷つけた側も深い傷を負ってしまう。この深い傷とどうやって生きて行くかと精神的に追い詰められている人が唯一心を開ける存在として植物があるとのこと。

せめてこれからの時代には傷を負う前に、そのような植物と土と人の関係を結べる機会があれば・・と切に願う気持ちが芽生えてくる。

 

 

ガーデニングはただの趣味ではなく心の潤いを人に与えてくれる存在ということに改めて気づかせてくれた一冊である。

 

もし自信がないな、と感じる時は公園の木に触れてみてもいいし、何かの種を植えてみてもいい。

私はよく散歩するのだが、花が咲いていたら匂いを嗅いでみたり、花びらに触ってみたり、新緑の柔らかい葉っぱを触れてみたりする。

何気なくデジタルデトックス効果をもたらしてくれている様な気もする。

 

は?植物?って人とか理屈から入門したい人にもおすすめです笑

 

1人暮らしが長い人にもおすすめです。

人生に1冊いかがでしょう。